電波ジャック~ハロー・ラバー~
帰り道。
チャリ通の俺は、荷物を入れたリュックを背負ったまま、軽快に自転車をこいでいく。
目指すは近所のスーパー。
そこで今朝チェックした安売りの米と、ジャンキーな姉のためにチョコとコーヒーを買って、夕飯の材料を買う。
(ママチャリで高校に行く奴、俺くらいだろうな……)
ちらりと後ろにもある大きな籠を見やると、俺はペダルをこぐ足を踏み込んだ。
※ ※ ※
学校から30分ほどこいだ所にあるスーパーは、山手の高級住宅街に近い所にある。
品も良いし、セール品は安くて、品揃えもいい。店の中は静かで落ち着いていて、そんな所が気に入っている。
まぁ、高級住宅街に住む奥様達をターゲットにしてるんだ。当然と言えば当然で……。
チャリを停めて店内に入ると、俺はカートを持ち出す。
「イマドキの男子高校生が買い物する格好じゃねぇよな……」
隣を通りすぎるおば様が、丁度俺と同じ格好で、通りすぎる後ろ姿に苦笑が漏れる。
「さっさと買い物をして帰るか」
小さく息をつきながら、俺は目当ての米10キロを、カートの下に積んだ。