現実は小説よりきなり
因みに、足は重度の捻挫だった。
夜は湿布で昼間はテーピングするように先生に言われた。
パンパンに腫れ上がってる右足を見る。
いや~見事にくるぶしの回りがぷっくりと腫れ上がってる。
あの程度でこんなになるとは、虚弱すぎる私。
はげしい運動は二週間は禁止だと先生からのお達し。
体育を休まなきゃなんないので、学校に提出する診断書も貰ってきましたよ。
やだなぁ。
色々と普通じゃ無くなりそうで怖いよ。
「あ~ダメだダメだ。こんなに考え込んでる場合じゃない。小説更新しなきゃ。読者の皆が待ってくれてる」
側に置いてあったスマホを手に取り、サイトを開く。
ラブリーカフェ、私はここで携帯小説を書いてる。
ページの新規作成っと。
今って、結構話の佳境なのよね。
[晋(シン)は雛(ヒナ)を抱き締めた。
『俺を信じろ』
『晋...』
二人は見つめ合う。
『この先の未来をともに生きるのはお前しかいねぇ』
『...晋。私もだよ。晋しかいない』
二人はゆっくりと距離を近付けて熱いキスを交わす。
夕日に晋のライオンヘヤーがキラリと輝いた。
誰も居ない海岸で二人は何度も熱いキスを交わした。
この世に二人だけの世界を求めて。]
追加っと!
ポチッとボタンを押す。
今現在書いてるのは、古沢君をモデルにした学園ラブストーリー。
ライオンヘヤーの晋と校内一の美少女雛の恋物語。
晋は喧嘩上等の不良で女に手が早くて恋人にするのは最悪の男だった。
そんな晋も雛に出会って本物の恋に目覚める。
次第に引かれ合う二人。
だけど、二人の恋には様々な障害が待ち受ける。
晋の遊び相手の女が出てきたり、雛の幼馴染みが出てきたり。
二人はすれ違いながらも共に歩む道を見つけていく。
王道のラブストーリー。
「さてさて、栞の登録者数は増えてるかな?」
コメントと読者数を確認するが、私の毎日の楽しみ。
私はとても沢山の読者様に支えられてると実感するんだ。
読者様の温かいコメントを一つ一つ確認していく。
心が温かくなる応援のコメントに胸が熱くなる。
これがあるから更新を毎日頑張れる。
今、私がここに存在してるのはこのサイトの読者様のお陰だと言っても過言じゃない。
中学時代苦しい私を支えてくれたのは、ここの皆だもん。