【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
「じ・・・自転車はもう無理だよね?」
「普通の妊婦さんでも避ける人多いから当然じゃない?」
「歩けばいいって話しだよね」
「そうね。でも今無理に出歩くこともないでしょ」
春香さんは悪阻はないけれどものすごい睡魔に襲われると話してくれた。
寝ても寝ても眠いと。
大和さんが帰ってくるまで起きてもいられず
下手すると出るときもなぜか寝ちゃってて知らないって笑っていた。
「大和さんは怒らないでしょ?」
「うん。だから悪いなって思っちゃう」
「大和さんに春香さんの気持ち伝わってるよ」
「うん」
私の悪阻が大丈夫そうだったら遊びに行くと言ってくれて
様子みて連絡をする事になった。
「司にも連絡してあげて」
「うん」
「嬉しそうに私に電話してきたからさ、あんたの子じゃないだろって大笑いよ」
「隼はもっと嬉しそうだったよ。私のお陰だまで言われた」
「あははは。」
「私と結衣が仲良くしてたから今があるって」
「本当にそうだわ」
「違うでしょ。出会ったのは酒屋の前でしょ」
「そうだけどそれでも再会したのは、BRILLIAだし」
春香さんはクスクスと笑いながら
BLILLIAで再会しなくてもきっとどこかで再会した。
運命の糸が繋がっているってそういう事だと。
隼のバリトンだけが聞こえるように繋がっている糸はどんなに絡んでも切れることもなく手繰り寄せられると。
「きっと私たちの子どもが同級生なのも運命」
「うん」
そんな言葉に温かい気持ちになって電話を切った。