【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん


それから 司にも電話をかけた。

「司、連絡遅くなってごめん」


「結衣、おめでとう。体調悪いんだって?」


「まだ悪阻か暴飲暴食のせいかはっきりしない」


司はどんだけ食ったんだってゲラゲラ笑っていて


「隼から嬉しそうな声を聞くときはいつも結衣だ」


「こっちも司のそんな報告を聞きたいわ」


「結婚が先じゃねぇとな」


「当然よ」


佐和子さんと貴裕さんも大喜びで


結衣の体調がいいときに様子見にいくって張り切っていたらしい。


司は隼とは違う安心感をくれる。


司の存在は極道の繋がりとはまた違う。


春香さんも大和さんもたどっていけば極道繋がりなんだけれどスタート地点が違う。


司もまた友だちとして始まったから若頭として司を見ることはなく


逆にその場面に遭遇すると違和感すらある。


自転車お預けになっちゃうなって司に言われ私も思わず吹き出した。


だけど生まれてからもずっと乗って出られる状態が続いていないと困るわけで


そういう状態が続いているであろうと思うから安心して諦めがつく。



「何か食えそうなものあるか?」


「昨日まで食べれないものがまったくなかったのよ」


「あはははは」


それじゃ本当に胃の疲れがおさまるまでわからないなって笑われた。



電話を切って起き上がってみると吐き気もない。


胃のあたりはさすがに不快感はある。


これは腹も身の内を忘れてた報いの他ないと思う。


バスルームへ行って体重を計ってみたら3キロも増えていた。


未だかつてみたこともない数値だ。


体重計に乗りながら可笑しくて1人笑いだした。


食べれないぐらいでちょうどよさそうだ。






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