【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん


柴田さんにおはようございますとあいさつをして隼の車へ向かうと


「結衣、ダメだ。車が匂うかもしれない」


「昨日乗っても平気だったでしょ」


「昨日は俺のコロンも平気だった」


「あぁ」



だからすごーく離れたところで手を振って


いってらっしゃいと見送った。



玄関へ戻ると植木さんがいらして


「今日はずいぶんと離れてお見送りでしたね。喧嘩でもされやしたか」


「ダメな匂いがあるみたいで隼が近づくなって」


「あぁ。そういう事でしたかい」


植木さんは楽しそうに微笑まれ


「本当におめでとうごぜぇやす。何事もなく挨拶が終わって安心しやした」


「食べ過ぎかと思いましたよ」


「食べ過ぎでごぜぇやしょ」


「そうですね。確かにそうです」


みんなからたくさんのお祝いのメールをいただいた話しをすると


それにわざわざ返信しなくていいと言われた。


だけどそういうわけにはいかない。


「まぁしなくていいと言っても結衣さんに無理でごぜぇやしょ。少しずつゆっくり返信なさったらよろしいですよ。状況はみんなわかっておりやす」


「はい」



五郎ちゃんには電話したいって話すと笑っていて


「食べ過ぎにもほどがあるって目の前からどんどん食べ物をどかしていやしたね」


「そうなのよ。それで自分は笑いながら食べるのよ」


「お疲れのようだから体調気を付けてくれって頭を下げてきやしたよ」


「本当に申し訳ない」


いつもは三浦さんの立ち位置を嬉しそうに自分が立っているんだからそのぐらい当然だって植木さんは笑ってた。


「姐さんは三浦がいくら言ったって聞きやしねぇしな」


あははははは



また大笑いして元気になって私は部屋へと戻った。




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