【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
その後、隼の着替えを手伝っていて
スーツに残る隼のコロンの香りがダメだった。
「ごめん。ちょっとダメかも」
気分の悪そうになった私を見て
「結衣、離れろ」
「うん」
隼は内線を押すと小林さんが来て
クリーニングに出してまだ一度ぐらいしか着ていないスーツまで全部またクリーニングに出した。
「結衣、他に匂うもの何だ」
「いや、嗅いだら気分悪くなる」
隼は小林さんとクローゼットの中へ入りクンクンと2人で匂いをかいでいるようで想像すると可笑しくなってくる。
コロンも捨てようとするから
「そこにあるぐらい平気だって」
思わず止めた。
そばへ行こうとすると
「近づくな」大きな声で言うからビクッとすると
「ダメだ。これは匂う。今着替えるからそこ動くな」
小林さんも真剣な顔で立っていて
隼は、クリーニングから戻ったばかりのスーツに着替えなおし
着ていたスーツも小林さんに手渡した。
小林さんが部屋から出ると窓をガラッと大きく開け
空気清浄機のパワーも最大
パタパタと煽いで
「平気か?平気か?」
「あはははは。大丈夫。気になったらマスクするから」
不快感もおさまり気になったらお願いして外に出すから大丈夫と笑顔で答えれば安堵している隼の姿。
ソーッと近づけばもう大好きだった隼の香りはしない。
その香りが吐き気になるなんてとてつもなく淋しさを覚えるけれど
「あぁ。こうやって抱きしめられなくなるのかと思った」
「え?」
そっと私を抱きしめて
「隼の匂いがダメって言われたら最悪すぎんだろ」
「あははははは。」
チュッとキスをしても
「平気か?」
「ウフフ…大丈夫」
玄関へ向かう時も手を繋いでものすごくゆっくりと向かった。