【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
「ねぇ三浦さん」
「へい」
「今まで経験した痛みの中で何が一番痛かった?」
「は?」
「出産とどっちが痛いかなぁって」
「結衣さん、あっしは出産したことねぇんでわからねぇですよ」
「あぁ・・」
それでも不安で不安でインターネットで調べてみると
読まなきゃよかったと思うほどの表現ばかり。
「む…無理だ…」
赤ちゃんが生まれてくる事は楽しみだ。
早く手に抱きたいと思う。
だけど陣痛の苦しみを思うと恐ろしいもののほかない。
隼が心配して優しい言葉をかけてくれるけど
何を言われたって痛いのは私だ。
隼が痛い思いをするよりはいいと思う。
だけど怖いものは怖い。
日を追うごとに食欲すらなくなった。
花を活けながらもボーッとしていると植木さんがそっと隣に座った。