【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
4週間後の予約をしていると
「結衣…」
「春香さん」
「来た…陣痛が来た」
笑っている春香さんに付き添っている大和さんは心配顔。
「い…痛い?」
「痛い、痛い」
「うはーーっ」
「でも結衣、痛くなくなると嘘みたいに何でもなくて可笑しくなるよ」
あはははは
春香さんの余裕はいったい何なんだろう。
大和さんが手続きをしている間にまた痛みがきたようで
椅子に座りながら春香さんの背中をさする。
「大丈夫?」
「うっ…」
もうまったく身動きも出来ない状態だ。
隼と顔を見合わせ恐怖におののいていると
「はーーっおさまった」
あはははは
「すっごい痛すぎッ」
脂汗を流しているのに笑っている。
「もっともっと痛くなるんだってよ。どこまで痛いのか考えると笑いそうになる」
「え?」
「だってその痛いの過ぎたら産まれるんだよ」
「う…うん」
手続きが終わった大和さんと一緒に春香さんは産科の病棟へと歩いて行った。
「産まれたら連絡するからねー」
元気に手を振る春香さんが信じられなかった。