【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん



冷蔵庫から缶コーヒーを取り出し


ソファーに並んで2人で飲みながら話題は自転車。



約束事っていうのを確認しておきたくなった。


①黙って出ていかない。
②絶対に1人では行かない。
③雨の日は乗らない
④遠くまで行かない


そこまで頷きながら聞いていたけれど
ちょっと待って欲しい。


これじゃ本当に小学生の初めての自転車での外出のようだ。



「ねぇ…私24なのよ。ここに来るまで1人で生活してた大人なの」


「あぁ」


だからどうしたみたいな言いっぷり。


「⑤信号は守るとか言い出さないよね?」

「結衣よくわかったな」


「は…隼?」


私が膨れると笑いながら


「ここに来るまでの生活とまるで同じになるわけじゃないんだ。どこまでが安全なのか俺たち極道の中でも計りしれないものではあるんだ」


その言葉には頷いた。


だけど堅気として生活をしていたからと言って毎日が必ずしも安全だったわけではない。


ニュースで報道されているようにさまざまな事件が起きているのも堅気の世界だ。





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