【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん


真っ赤になって俯いていると植木さんが


「なぜ自転車が欲しかったんですかい?記念になるんですかい?」


植木さんはもう笑ってはいなくて優しい顔で聞いてくれた。


「私が外へ自転車で出られるって事は危険がなくなったって事だからです。それは北から南まで極道が契を交したからで、自転車に乗るたびにそれを実感出来るから欲しかったんです。コンビニまで行けるんですよ」


植木さんはとっても優しい顔で微笑んでくれて


「さすが結衣さんだ。この盃の意味をちゃんと理解して自然と感じる事を善しとされていらっしゃる。」


「植木、私だってちゃんと理解しているわよ」


由香里さんが笑いながら言えば


「そりゃ、理解されていなかったら大ごとでごぜぇやすよ。あははは」




その後は自転車を買うときの話しをしたりコンビニまで行くときの隼との約束を話したりしてみんなずっと笑顔だった。


三浦さんの自転車の前と後ろには大きな籠がいるんじゃないかって話しには想像しただけで笑いが止まらなくなり


植木さんにも自転車に乗れるか聞いたら


乗れますよって吹き出された。


だから植木さんとも自転車に乗れるって喜んだら


もっとみんなに笑われて


三浦と植木をひきつれてコンビニ通いとは大したもんだなんて言われた。


いや、さすがにそんな事はしない。


だけど私が三浦さんの自転車に乗る姿を勝手に想像したように


みんなも勝手に想像して楽しんでいるようだった。







< 51 / 282 >

この作品をシェア

pagetop