【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん




「例の品物は植木のいう通り俺達が考えるようなもんじゃないのを欲しがった」


「そうでごぜぇやしょ。何を差し上げても喜んでは下さるが結衣さんの欲しいものはあっしらには想像できやせんよ。それで一体何を望まれたんですかい?」


「植木、自転車だぞ自転車」


「は?結衣さん自転車がお望みでしたか。あははははは」


「あの自転車はその品だったんですかい。あはははは」


植木さんも三浦さんもここぞとばかりに大声で笑い出した。


どの組でも姐さんたちが今日の記念にときっと何かを強請ったはずだと響さんが言い、


組長たちもまた誓いを込めて贈ったと思うと教えてくれた。


「一番の功労者の結衣が自転車って言ったら他の姐さんたちは困るぞ」


「間違いないわね」


由香里さんも大声で笑うから単純に欲しいものを言ってはいけなかった事がわかった。


「空気が読めていなかったって事ですよね。すみません」


「いや、謝ることはねぇんだよ。結衣はそれでいいんだ」


いつも私は笑われてしまいそれでもそれでいいと言われるから困る。





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