【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
だけど結衣が行っても怖がられるかもしれないと言った。
若頭の姐さんだからと聞くとそうじゃないという。
八重さん小百合さんと呼び結衣ちゃんと呼ばれ
お父さんと手を振った私をみんなが見ている。
控室でも私の隣には八重さんが座り
最高顧問たちと大笑いしている姿に度肝を抜かれたはずだなんて笑っていて
そうとうなやり手だと思われてるってケラケラと笑い続ける。
「いや、だってさ。」
「南へ行ってさぶちゃん五郎ちゃんなんて呼んでたらぶったまげるぞ」
「さぶちゃんはちゃんと組長さんって言うよ。五郎ちゃんも平良さんって呼ぶ」
「いや、平良は五郎ちゃんって呼ぶように言うさ。それが平良の結衣への思いやりだ」
「思いやり?」
「俺もさすがに五郎ちゃんとは呼べない。あはは。結衣は平良って呼べないだろ」
「呼び捨てなんて無理無理。平良さんなら言える。だけど言いなれてない。あははは」
「最高顧問でも結衣の立場からすれば平良でいいんだ。植木も奥野も遠山だってそうだ」
「無理無理」
「だから平良は五郎ちゃんと呼ばせるんだ。あの大男の平良を五郎ちゃんなんて呼べるのは結衣だけに与えられたものだ」
「ただの失礼な女みたいじゃない?」
「大丈夫だ。結衣も四郎って呼ばれるんだ」
「そうだ。あはははは」
さんざん笑ったけど
植木さんの言った通り様々な視線や棘のある言葉が耳に入ることがあるかもしれない。
それに動揺することなく結衣の気持ちを置いてこいと隼の方へ私を引き寄せながら言った。