幼き日の約束



「16歳。高校生」

「え?」

「俺の歳」

「同い年…」

「見えないか?」

「いや、そうではないけど」

この男の家はすぐ近くと言っていた。

ということは、
中学生時代をともにした人物であるのだろうか。

そう考えた時、
もやぁっとした得体の知れない何かが、
心の中に流れ込んでくるのを感じた。
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