心を全部奪って
「や…っ」


慌てて押し返そうとするけど、霧島さんにガッチリ抱きかかえられていて、動くことは出来ない。


首にキスをしながら、片手で器用に私のブラウスのボタンを外していく霧島さん。


バサッという音が聞こえる。


それは私のブラウスが、完全に脱がされた音だった。


「なるほどな…」


そう言って、私の肩に舌を這わせる霧島さん。


思わずぎゅっと目を閉じた。


「アイツがあんたを手放さない理由がわかったよ。

あんたの肌、吸い付くくらい綺麗だから…」


霧島さんが首から肩、背中にかけて、なぞるようにゆっくり私に触れる。


ゾクッとして、背中が弓のようにしなった。


「もう、やめて…」


「やだね。

あんたが本当にわかるまで、

俺はやめない」


そう言うと霧島さんは、


自分の腕を私の背中と膝の後ろに回して、


そのままひょいっと抱き上げた。


急にぐらりと視界が揺れて、クラクラとめまいがしそうな中。



いつの間にか私は、



彼のベッドの上に横たわっていた。

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