黙れ、小高。
―………。
ピンポーン……。
「……んー……?」
あれ……。
ああ、寝てたんだっけ……。
ピンポーン。
私の耳にはベル音。
インターホン……?
何だよ、人の昼寝時間の妨害して。
ピンポーン。
ああ、しつこいな!
今出ますよ!はいはい!
どうせ大家さんとかでしょ。
こんな時間に…ってもう18時!?
やばい、夕飯……。
ピンポーン。
まじでしつこいな!!!!
わかったよ大家さん!!!
「今出ますから!!!」
寝ぐせもそのままに、
私は裸足にサンダルに。
部屋着で、苛立ちを少し抑えて、ドアを開けた。
「ぅおっ」
「……」
ぅおっ?
私の目に映るのは男。
大家さんは女の人だ。
「……誰……」
「………もうちょっと早く出てこいよ!
ドアももう少し静かに開けろ!」
は!?
な、え?
怒鳴られてるんだけど。
知らない人に。
「……すいません」
謝ってるし、私。
「………まあ、いいや。
今日、隣に引っ越してきた、須崎です」
え?
「…隣に?」
「今そう言っただろ」
何だこの人。
いちいち上から目線だな。
ていうか、実際に背も高いから上から目線。
まだ若い。
でも学生でも無さそうな…。
おじさん?
「はぁ……」
「……え?俺名乗ったのに名乗らないの?」
「………201号室の、小高です」
「……知ってる」
なんだこいつ!!!!
いちいち腹立つな!!!!!
何なんだ!!!
何なんだ!!!!