28才の初恋

3-2

 そんなこんなで昼休みだ。

 今日は大樹クンも外回りから戻っていないのでオフィス内でコンビニで買ってきた『豚の角煮サンドウィッチ』を頬張りながら仕事を続ける。

 課の皆は外回りに出ているか、外でランチしているかである。
 私の他には誰もいない。
 ひとときの静寂が訪れた部屋で片手にはサンドウィッチ、片手には書類というスタイルで仕事を続ける。

 これでも一応は営業二課の長である。
 課で受け持っている取引先の情報は全て把握しておかなければいけない。
 こういった空き時間を利用していかなければ追いつかない業務もあるのだ。

 角煮サンドを一口食べては書類に目を通す。
 ウーロン茶で口の中をサッパリさせて、再び角煮サンド、書類……この繰り返しで昼休みは過ぎて行く。

 三個目の角煮サンドウィッチに手を伸ばした時……オフィスのドアが開いた。
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