28才の初恋
第5章『清掃大作戦』

5-1

 あの接待騒動から一週間、アッサリと日常が戻ってきた。

 帰り道に手を繋いで、ちょっとは進展が見込めるかなー、勢いに任せてチューくらいは出来る関係になるかなー、なんて思っていたんだけど……それさえ無いアッサリ加減である。

 軽くため息が出そうなお年頃ではあるけど、それでもあの時の大樹クンの言葉を信じて……いくらでも待つよっ!!
 でも、出来るだけ早くしてねっ!
 おばあちゃんになっちゃう前にさ!!

 というワケで、こんなほのかな期待を後に残し、忙しくも平凡な日常が戻ってきたのである。

 あ、もう一つだけ、あの接待騒動の多忙さが残して行ったモノがあった!

 他の仕事になかなか専念できず、家に帰っても残務整理ばかりになってしまった私に残されてしまったもう一つのモノ。

――ゴミの山になった我が家である。
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