君と星空の彼方
「まぁ…そうゆうことですので。

他の寮生にも話しております。詳しい日程はもう1枚紙が入っておりますので」


もう1度手紙を見ると、確かに小さい紙が入っていた。


「では」


ムルはまた薄っぺらい笑みを浮かべて、廊下へと出ていった。



「……相変わらず、だよね。

アイツにそんな事情があったなんてなぁ…」



そういえばムル、幻を見せたとか言ってた時があったっけ。


ムルの能力も…いつか見れる時が来るのかな。



できれば敵に回したくないタイプだよね…性格も。


「どうした?ホシノ、苦笑いしちゃって」


「ん?なんでもない」


私が笑ってみせると、ミズキも笑った。



キナリ行きは、ゆりさん探しが目的だけど…


なんだかんだ、楽しみだなぁ。



室月ホシノ、初の異世界へ…行ってきます!


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