君と星空の彼方
1番目、夜月。2番目、私。3番目、セイヤ…。



まあ、最初と最後という、なぜか責任を感じる番号でなかっただけいい、かな。


「では…副会長、夜月君…シールド貼られています、この中へ」


目の前には、よーく見ないと見えない、薄ピンクの膜。

これは模擬戦場のシールド、らしい。


マナミ先輩が張るようなもの。


「んじゃ、いってきまーす!」

「……必ず勝ってきます、会長」

2人揃ってシールドの中へと入っていく。

シールドは簡単に入れないんだけど…

ここは模擬戦場。


攻撃じゃなくて、人だったら通れたりするんだ…って。




2人がシールドの中で、10m間隔をとって対面する。

夜月は余裕の笑みで…副会長と呼ばれている女の子は真剣な顔でお互いを見つめていた。


「キマイラだっけ、お前の幻獣…

浄化された後どーなったの?」


「それはそれは1週間かけて治したわよ…あんたたちのせいでね‼︎


浄化は心を光で満たす、そう言われてるけど…


キマイラはしばらく戦う意欲もなくしたわよ!」



……ごめんね、副会長さん。

私もあれはわざとではなくって思っていただけというか…願望?みたいな…


言い訳になっちゃうけどさぁ…









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