君と星空の彼方
「面白くない」


「は?」



火照ってきたほおをタオルで冷やしてると、いきなり目の前が真っ暗になった。


「わわっ!これ…タオル?

ちょ、どけっ…!」



多分セイヤのタオルが私の視界を妨げてる状態だ、これ!

どうしたの急に、なんかセイヤおかしい!



「…聞かなきゃよかったわ」


「いや、本当にどうしたの…って、ちょ、うわぁぁっ‼︎」


真っ暗な状態で動いたもんだから、つまずいて転びかける。


けど、なんだかふわっとした感覚が体を包んだだけだった。



タオルがずれて、視界が明るくなる。


目の前には、キレイに整っているセイヤの顔が…ドアップで迫っていた。



思わず見惚れてしまって…声が出ずにいると、いきなりそのまま抱きつかれてしまった。



「ちょ、セイヤ…やめっ…」


「契約、覚えてる?」


セイヤの心地よい低音ボイスが私の耳元で囁いた。

息が耳に当たって、思わず赤くなってしまう。


なにか声を出そうとしても、セイヤに抱きつかれて恥ずかしく、大した声も出ない。

力もまるで魔法にかかったかのように出なくなって、抵抗すらできなかった。




「…もし夜月との強制恋愛が嫌だったら、

俺と掟破りの恋…するってやつ」




……いやいや、あれ終わったんでしょ?

ゆりさんの話をして以来、目が覚めたんじゃないのー⁉︎



『あの日』のことを思い出して、唇が一気に熱くなる…!


あぁ、思い出したくなかったのに…!








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