鬼上司と私のヒミツの関係

「森本さんにオノ~、飲んでる?」

すでに顔を赤くした滝本さんが小野くんの肩に手を回し絡みだす。


「滝本さん、もう酔ってるんですか?」

小野くんは苦笑いしながら滝本さんと距離を取ろうとするんだけど。


「えー、酔ってねぇよ」

甘えたように抱きついてきた。


「うわっ、やめてくださいよ。ちょっ……」

小野くんは本気で嫌がり顔を歪め、滝本さんの胸を押したりして、その腕から逃げ出そうとする。

滝本さんは学生時代は野球部だったらしく、体格はいい。
しかも、小野くんもガッシリしてるのでこの二人が揃うと迫力がある。

このやり取りは肉弾戦みたいで暑苦しくて正直、やめて欲しいんだけど。


最終的に小野くんは木藤さんに助けを求め、何とか引き剥がしてもらった。

疲れ切ったのか、小野くんはテーブルに突っ伏し、ため息と共に不満を口にする。


「滝本さん、マジで力強すぎる」


その姿がやけに弱々しくて、小野くんには悪いと思ったけど声を出して笑った。


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