鬼上司と私のヒミツの関係

「え、小野くん?全然そんなことないよ」

「今日だって給湯室で仲良く話してただろ」


あ、そういえば給湯室から小野くんが出て行ったあとすぐに響ちゃんが来たんだっけ。
あの時は何も言ってなかったのに。

まぁ、仕事中だったから当然といえば当然だけど。

もしかしてヤキモチ焼いてくれたのかな?
だとしたら嬉しいかも。


「ただの世間話だよ。私だって響ちゃんがいるのに他の男の人なんて眼中にないよ。ていうか、響ちゃんの方こそ板倉主任と付き合ってるって噂があるんだからね」


口を尖らせて、響ちゃんから離れる。
いろんなところから噂が聞こえてくるたびに憂鬱な気分になってるんだから。


「どこからそんな噂が出てくるんだ。マジで勘弁して欲しい」


心底ウンザリしたような声を出し、再び私を抱き寄せる。


「俺らが結婚してることを周りに公表したら変な噂も立てられることはないだろ」


確かにそれはあると思う。

私だって響ちゃんはモテるから女子社員に向かって

『私の旦那サマに近付かないで』

って言いたくてウズウズしてたし。

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