~Special Short Story~



俺は車を自分のアパートの駐車場に停める。仕事から直行で麻央ん家に行くことも考えたんだけど、今日はちょっと準備があるため、一度部屋に帰る。


部屋の鍵を開けて電気をつけて、鞄を放り投げて服のボタンを外しながら風呂場へ向かう。


「汗くせーと麻央嫌がるかもだし……シャワー浴びとくか」


独り言を呟いてシャワーを浴び始めた俺。頭の中はもちろん……麻央のこと。


麻央は、高校生のわりには落ち着いていて、クールビューティーな女の子。だけど、たまに照れるとことか、はにかむとことか超可愛くて!……あ、もちろん惚気と自慢込みです。


そんな麻央とは対照的な性格の俺。麻央から見た俺の第一印象は『ウザイ』だったらしく、良く言えば『元気な人』と言えた、と。


でもあれだよな。俺達はそれなりに、いいバランスが取れてると思うんだよなーうんうん。


でもちょっと悲しいこともある。LINE、電話、デートのお誘いは俺からがほとんど。麻央から連絡が来ることは……正直少ない。



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