【完】私の彼は純粋くん。


「あ、おかえり。
なんかあったの??」


教室に戻ると、暁実と大くんが迎えてくれた。


「麻十、なんか言ってなかった??
例えば、俺のこととか。」


「ぶっ!!」


なんでわかるの!?


「ちょ、琉李汚い!!」


驚きのあまり吹いてしまった。
てか、なんでわかったんだ。
麻十くんは大くんと私が仲良くなったのに...
多分ヤキモチ妬いてくれたんだよね。


「あいつ妬きやすいからなー。」


大くんは原因もわかってる。
ってとは、朝の会話は...


「お前、わざとだな...??」


「わざとって...何が??」


とぼけやがって...


「あのね、そんなことして何が楽しい
「でも麻十との距離は近くなったんじゃない??」


「...それ、は!!」


それは一理あるけど...


「まぁいいじゃん、いいじゃん。
麻十との距離が縮めばそれが一番。」


「...なんか丸め込もうとしてない??」


まぁ、事実だしいっか。

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