その目に映るのは誰?
バタンッ

「黎斗........」

玄関先にも関わらず、その場に座りこみ声を抑えて泣いた。

しばらくして泣き止み、顔を洗うためお風呂場に行った。

「腫れてるわね....、冷さなきゃ....」

顔を洗い、腫れた目に冷したタオルを当てる。

目を瞑ったら、またさっきの光景が浮かぶ。

黎斗が笑いかけ、キスをした。

あぁ、そういうことか....

自嘲的な笑みを浮かべる。

黎斗が好きなのはあの人。

あたしはもう必要のない女
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