この気持ちありえないから。
「なぁ。」
あまり隣から聞かない声に私は同様した。
声の方を向くと
「海君…?」
普段は絶対呼ばれないはず。
そんな彼が怪しい笑みを浮かべ手招きをしていた。
恐る恐る近ずいてみる。
グイッ
「!?」
「絶対言うなよ。俺が真面目に歌うとか。」
手を急に引かれ耳元でそっと呟かれた海君の言葉。
「…うん」
ドキドキしてしまった。
こんなクールすぎてそっけない、彼に。
絶対好きになるわけない。
「何…海?」
一輝のまん丸な目からは驚きを隠せないようだった。
今の状況。誤解されてもおかしくなかった。
「…っ。」
海君はバッと私の手をはらうと素早く席に着席した。
「何、お前らデキてんの。」
「は?死ね。」
「ごめんね。うん」
少し怖い感じで睨んでみた。
一輝はささっと席に吸い込まれるように向かった。
なーんだよ。
海君って意外とオープンじゃん。
笑いそうになった。
その時教室の扉が開いて先生が入ってきた。
みんなはいつもよりいい顔をしていた。
まぁ。一致団結だな。
このまま2組が楽しいなら。
もう、残す事はないだろう。
