calling
休憩中だと言っていた彼が
そんな私を観て、笑っていた。

「単純だって思ったんでしょう?」

思わず私も笑ってしまった。
ほんの少し、きっかけが
欲しかっただけかもしれない。

仕事に戻らなきゃいけないって
本当はちゃんと分かってたから。

「いいと思うよ。単純で。」

そう言えば久しぶりに
お昼間に日光浴をした。

初めて来た公園だったけれど
太陽にも元気を貰えたのかも。

この男性からも。

「あの…名刺、戴けませんか?
…貴方の。」

躊躇わずにすっと出してくれた
名刺を受取って、目を落とした。
名前は…

「俊輔さん…?」

俊輔さんはニコッと笑って
私の頭をすっと撫でてくれた。

「俺も仕事頑張ってくるよ。」
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