calling
名刺には会社の名前も
役職名も所属部署名も
私の聞いたことのある名前で

有名な企業の…企画課長だった。

でも…そんなことじゃなくて…
私はもうドキドキしていた。

また逢いたいと思ったのだ。

公園の出口に向かって
歩いてく俊輔さんの背中を
なんとなく観ていた。

「あ、あの…私…っ。」

「ちゃんと仕事戻って
何もなかったように働いたら
きっと大丈夫だよ。亜妃ちゃん。」

あれ。なんで…名前…。

私は自分の付けてた
会社のネームプレートを慌てて確認して
…恥ずかしくなってしまった。

でもまた
俊輔さんの背中を観ていた。

恋なんて…簡単に落ちるなんて
その時まで知らなかったから

私自身の気持ちの変化に
私自身が一番…驚いていた。
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