calling
「あ…良いホットサンドメーカー…みつけて
簡単でおいしくて…。」

パクパク食べる俊輔さんに
息ができなくなりそうだった。

「亜妃ちゃんも、食べよう。」

はい、と渡されて…静かに食べた。

やっぱり好きなひとと食べると
いつもの味と違う…。

「おいしい。」

「だろ?」

笑い合っている私と俊輔さんに
太陽は相変わらず優しかった。

風が優しく吹いて、光がキラキラして
俊輔さんにくっつきたくなる。

…そんなことはしないけれど。

だって、恋人居るひとだもん。
俊輔さんには大事なひとが居る。

「俊輔さんは、私と…
浮気しないでくださいね。

全力で好きになりますから…
私を振りほどいてください。

そうじゃないと…浮気になる…。」
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