calling
私と俊輔さんの居る公園から
大きな交差点を横切って
数分で着く場所にある本屋サンが
私の好きな場所。

とても大きな本屋サンで
高い天井まで届いている本棚に
ぎっしり並べてある。

本屋サンに入ると私は
欲しい本も分からないけれど
ただ並べてある文庫のコーナーに
足を向けて歩いていた。

俊輔さんも俊輔さんで
何か本を探して…

同じ空間に居るけれど
別々の行動をした。

少し…時間を忘れるほど。

好きな作家サンはたまにしか
本を出さないけれど…私は
その作家サンの本棚に必ず行く。

あいうえお順で言うと
「い」で始まる好きな作家サンは
本棚の上の方にある。

見上げて本棚を観る。

私の部屋の本棚と
同じものが並べてあることに
ほっとしながら観ていた。
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