calling
俊輔さんからだった。

『お弁当ありがとう。
美味しかったよ。特にコロッケ。
お弁当箱返さなきゃだよな。』

すんなりと、仕事が終わってから
俊輔さんと逢う約束ができた。

食事に誘ってくださったけど
仕事忙しそうだったし…
考えておきますとだけ返答した。

なんだか、悪い気がしたから。

迷惑かけてしまう…気がした。

「ごめん。亜妃ちゃん。
だいぶ待たせてしまったよね。」

会社の前まで行くので
すぐ受け取ったら帰りますと
連絡した後に

俊輔さんの会社の前で
少しだけ待っていたら、
俊輔さんに声をかけられた。

「いいえ。大丈夫です。」
自然に笑顔がこぼれる。

少し寒くなったから、コートも着て…
俊輔さんもコートを着ていた。

「じゃぁ行こうか。」
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