僕らのはなし。①
それから、毎日毎日いじめは続いた。
ある時は朝登校すると、机にいろいろな暴言が書いてあったり、机の中に虫の死骸が入っていたり、蛇を靴箱にしかけられたり。
教科書の中にカッターの刃が仕掛けてあったりもした。
皆私の事を見ながらクスクス笑った。
反応すると逆に相手を喜ばせるので、あんまり過剰反応しないように気を付けた。
毎日毎日が戦いだった。
そんな学園生活は確実に私を無神経に傷つけていった。
いじめが始まって、4日目…
その日は登校すると直ぐにクラスの女子達に捕まった。
「ちょっと…離しなさいよ!!」
「うるさいわよ。」
「黙ってなさい。」
拘束をとこうとしても、数人がかりで捕まえられたらどうにも出来ない。
それに相手は女の子。
私は女の子にはあんまり手は出さない事にしてるので、仕方なく大人しくついてった。
ラウンジに連れてこられると、突き飛ばすように離され、椅子に偉そうに座ってる伊崎達の前に倒れる。
「痛っ!!」
何とか顔面強打だけは避けたけど、腕を擦りむいた。
周りをみると、かなりの生徒が囲うように集まっていた。
「そろそろ俺様に詫びる気になったか??」
伊崎が座り込んでいる私を見下げながら偉そうにそう聞いてきた。
「どうして私が謝るの?
確かにジュースぶっかけたことに関しては謝ったけど、私に落ち度はないと思うんだけど。」
私は今にも殴りたい衝動を必死に抑えつつ、自分の思うままに、真っ直ぐ伊崎を見据えてそう言った。
「ほう。
遂に敬語まで使わなくなったか。」
「常識のない人に敬意ははらえない。」
「けいい?
何だそれ??
…まぁ、いい。
本当に謝る気はないんだな。」
「謝るだけでどうせ済まさないんでしょ??」
「当たり前だろ。」
私の疑問にさも当たり前のように答える伊崎に正直殺意しかわかない。
「はぁ…じゃあ、私も謝らない。」
「分かった。」
そういうと伊崎は、手を前に倒してやれという合図を送った。
その途端、いろんなとこから水風船や粉が飛んできた。
一気に私が水浸しの真っ白けになっていく。
「やめて!やめなさいよ!
やめてってば!」
私の言葉なんか誰も聞かない。
まだ、水風船や白い粉が飛んでくるのはマシだった。
「痛っ!!」
何かがこめかみに当たって痛みが走った。
下を見てみると、小さな石。
当たった場所を触ってみると、真っ白な粉と赤い液体…血が軽くついた。