僕らのはなし。①
何故かやって来た四宮さんと神崎さん。
晶さんと対面して、少し驚いてた。
「ホントに帰ってきてたんですね、晶さん。」
「うん。
久しぶり、陣…新。」
神崎さんと晶さんは少し意味ありげにそう言った。
どういう関係なのか。
首を傾げるけど、聞く隙がなかった。
「結婚式以来ですね。」
「相変わらずお綺麗ですね。」
「ありがとう。」
「で、どうしたんですか?」
「まぁ、いろいろ話したいし、食べながらにしましょう。」
さっきから気になってた、目の前に並んだたくさんの料理たち。
「いただきます。」
「「「いただきます。」」」
晶さんに続いて、私達も各自料理に手をつけ始めた。
凄い美味しい。
食べるのについ夢中になる。
「ねぇ、今回の事は大体把握してるわ。
貴方達は時雨の事外すの賛成なの?」
「俺は正直反対です。
ずっと仲間だった…大事な奴ですから。」
「陣は?」
「俺も一応反対です。
時雨がした事は許せませんが。」
「そう。
なら話は早いわ。
湊ちゃん、たくさん食べなきゃね。
腹が減っては戦は出来ぬって昔からよく言うじゃない。」
何かこの状況に合わない晶さんのテンションに驚く。
「相変わらずですね、晶さん。」
「そう私が変わると思う?」
「まぁ、そうですね。」
「向こうでも純の事は気になっててね。
よく執事から連絡もらってたの。
最近になって、あの子が変わってきてるって聞いて。
会いたくなったの。
純の話、たくさん聞かせて??」
それから私や四宮さん達が伊崎の話をして、それを聞いて晶さんは心底楽しそうにしていた。
夜になって、晶さん家の車で送って貰った。
「今日はありがとうございました。」
「良いのよ。
たくさん話聞かせてもらって楽しかったから。」
「あの…どうして良くしてくれたんですか??」
「うちの母に会った事はある?」
「多分一度お見掛けしました。」
「そう。
聞いてるかもしれないけど、母は純を小さい時から伊崎財閥の後継者として扱ってきたの。
親子の時間もろくにもたないで、地位とお金だけ与えて親の責任を果たしてると思ってる。
呆れるわよね…ホント。
友達もあの子には必要ないと思ってる。
でも、私はそれが心配だった。
小さい頃からあの子は、荒んでて手をつけられなかったから。
そんなあの子を人間らしくしてくれたのは湊ちゃん…あなたよ。
だから、あなたには凄い感謝してるの。
ありがとう。」
「そんな…私は何もしてません。」
「そんな事ないわよ。
私は、時雨を選んでも純を選んでもあなたの選択を応援するわ。
とりあえず、精一杯フォローするから頑張りましょうね。」
「ありがとうございます。」
そう言って、晶さんが乗った車は帰っていった。