僕らのはなし。①
「えっ、結城 時雨!!…先輩。」
つい咄嗟にフルネームを呼び捨てしてしまったので、慌てて先輩をつけた。
「君、騒がし過ぎ。」
「すいません。
てか、いつから此処に??」
「朝から。」
「もしかして、さっきのも…。」
「もう!何なの!!…から?
昨日も思ったけど、変なやつだね。
何日持つかな。」
一瞬顔を近づけてきて目線を合わせてそう呟くように言うと、すぐ屋上から出ていった。
「変なのはアンタじゃない。」
私は本当に私以外誰も居なくなった屋上でそう溢した。
前から思っていた。
彼は確かにSJなんだけど、他のメンバーと違った。
仲は良いみたいだけど、いじめとかには参加しなくて、他人には興味ない感じ。
結構単独行動も多いみたいで、入学したばかりの頃に中庭でヴァイオリンを弾いてるのを見た。
不覚にも目を奪われた。
でも、だからなんだって話で、音楽の才能はあるみたいだけど、SJのメンバーに自分から近づくなんて自殺行為をするほどバカじゃない。
恋愛する気もないし、そんな余裕あるならピアノに費やしたいし。
さっき凄い近くに顔が来た時、凄い綺麗な顔で吃驚した。
SJは皆顔が良いから人気なのもある。
でも、私はアイツ等を…特に伊崎なんか認めない。
絶対負けないから。
そう心に決めた。