詐欺師の恋


















―その日を境に。



毎日欠かさず届いていた無言の花束は、途絶えた。



折角できた、薄皮一枚の繋がりを、自ら絶ってしまったんだろうと思う。



なんとなく、そんな気はしてたから。



不思議ともう、涙は出てこなくて。



ただ、あなたの幸せを、心から願った。



その隣にいるのが、私じゃなくても。



私は、あなたに逢えて良かった。



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