Oo優しい空の下でoO
Oo時間oO

始業式が始まるまで、少し時間があった。

その時はまだ、今ままでのクラスの仲間たちと一緒だった。

「蓮!オハよ!」

「お!楓!元気だったか?」

彼女は『南 楓』

幼なじみで昔から良く遊んでいた。

「元気すぎてね、こまっちゃう」

楓はいつも明るい。

どんなにつらいときでも、俺は楓の泣いた姿や悩んでる姿を見たことがない。

でも、きっと1人で悩んだりしていることはわかる。

「そっか」

ここで話は一度途切れた。少したつと楓が小さな声で問いかける。

「ねぇ、好きなことかいるの?」

俺は楓に質問されたが答えることに困った。今までこんなことを聞かれたことはなかったからだ。

いつも2人は一緒にいたそれが当たり前。

「んーよくわからない。自分でも・・・」

俺はその時を大事にしていれば良かった。

そんなことを思うとも知らずに、この“時間”をすごしていた。
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