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秦ちゃんとは放課後、何をするわけでもなく街をブラブラして 早めの夕ご飯を食べて帰ってきた。

いつもより遅い帰宅になったけれど、ママには伝えてあるから大丈夫だよね?

秦ちゃんはあたしの初恋の人だった。

小さい頃から身体の弱いあたしは入院生活を余儀なくされていた。

唯でさえ人見知りだったのに、ようやく打ち解けた頃にはみんなは退院していき

あたしだけが長い長い入院生活を続行。

外界との繋がりを絶たれているようで幼いながらに心細かった。

退院しても友達はできなかった、ただ外でみんなが遊ぶのを見ているだけ。

その時声をかけてくれたのが秦ちゃんだった。

『どうしてみんなと遊ばないの?』

「みんな きぅと いっちょ こわいって」

『じゃあ僕と友達になろうよ』

「でも…」

『大丈夫だよ。早く大人になって、お医者さんになる。僕が絶対治してあげるから』
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