学園ジュリエット
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私の通う海原高校と，その近くに立つ星空高校は，長年喧嘩が絶えず問題が勃発していた．
あまり知られていないが，競争意識を上げるために，海原高校vs星空高校といった催し物を何度も何度も先生たちが企画していたというのが発端である．
生徒の割合は両校ともに，４割が喧嘩上等の脳筋というか不良，３割がギャル，２割が熱血体育系，１割が勉学か無関心．
という，なかなか勉強しにくい学校だ．
そんな中，私は最後の１割に属し，大学受験に向けて毎日毎日勉強していた．
こんな学校から抜け出すんだ！
そのため，私は友達もつくらず，つねに一人で行動して存在を消していた．
「頼む，間川が適任なんだ」
だからなんだ．
こんなめんどくさいこと頼まれてしまうのは．
「何度も言っていますが，イヤです」
校長室で，私は担任と校長に頭を下げられていた．
