奥様のお仕事
「ダメだよ 見ちゃダメだから」

慌てて胸をかくすけど もうフラフラで
浩一郎にお姫様抱っこされて 部屋に戻った。


バスローブを羽織らせてくれて
静かに 布団に横たわらせてくれた。


「のぼせちゃったな ごめん
何か ごめん ばっかりだね 俺・・・・・」



「ほんと ごめんばっかり………お水のみたい」


浩一郎が立ち上がると
全身が視界に入って 慌てて目をつぶった。


だって・・・・・
だって


男の人の体見るの 初めてで・・・・・・・
一瞬しか大事なとこ 見えなかったけど・・・・・・


ドキン ドキン ドキン


バスローブを羽織って 浩一郎が水を持ってきた。


体をゆっくり起こしてくれて
水を飲もうとしたけど うまく飲めないで口から出てしまった。


冷たい水が首筋を流れる・・・・・


浩一郎が その水を含んで・・・・・
私の唇に触れた。


氷で冷えた冷たい唇の隙間から 水が流れてきて
私は慌ててその水を飲もうとしたけど
少し首筋に流れて行ってしまった。


ちょっと・・・・・
今 すごいこと してるよ 私・・・・・


もう一度 唇が近づいてきて 今度はしっかりと
唇を受け入れて 夢中で水を飲みほした・・・・・。


ドキン ドキン

私 もう 心臓壊れて 死んじゃうかもしれない・・・・。
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