奥様のお仕事
「あんな素敵な人に 綺麗だよなんて言われたら
私ならもう世界に敵はいないわ~」

美由紀さんの仕草に吹き出す。

「佐伯さんに言いつけますよ~」


「だって佐伯だって言いますよ
自分が女だったら絶対好きになってるって~」


「え~~~」

想像していると

「マリンさん ほんと可愛い~~」


頬が赤くなった。


「専務さんは 美しさに加えて純朴なとこが
好きなんでしょうね~
私が男だったら 恋するかも マリンさんに」


「もう~そんな冗談ばっかり言わないでください
恥ずかしいから~」


女友達とも中学を卒業してからは こうやって
話すことも少なくなった。
同じ年代は 島を出て行ってしまって


たまに話すとしたら う~~~んと年上の人だったし


「お腹すきましたね~外出ません?
今日はお互いに夫が遅いし 夕飯の心配もいらないし
もう少しマリンさんのものも 揃えた方がいいから」


「はい 美由紀さん・・・・・」


「はい?」


「よかったらお友達になってください」


美由紀さんは目を丸くして

「友達だなんてそんな専務夫人に!!」


「そんなこと言わないで・・・・・」
美由紀さんの手を握り締めた。
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