奥様のお仕事
「マリンさんは若くてそしてこんなに綺麗なんだもの
もっと自分に自信を持って」

肌の手入れやメイクの仕方を教わった。
さすがにプロにメイクされるとさっきまでの
かなり違和感を感じた顔は すっかり見違えた。

「私 自分の顔好きじゃないんです」


「え?何そんな贅沢なことを
こんな顔にしてもらいたかったって言ったって
出来ないですよ~マリンさんったら ほんとに贅沢」


「日本人らしい顔がよかったです。
捨てられた父親の方によく似てるっていうのも
何だか許せなくて」


「自分を好きにならないと 輝けないわって
よくコンプレックスを持ったモデルに言ったんですけど
私なんか この小さな目も 大きな口も・・・・・
仕方がないから好きですよ」


「自分を好きにならないと・・・・ですよね」


「私のこんな顔も 彼が好きだ好きだ言うから
ウフフ・・・・」


「あ 佐伯さんですね」


「愛する人が褒めてくれるのが一番
綺麗にしてくれる魔法ですよ。
マリンさんも 専務さん 褒めてくれるでしょ?」


「ん・・・・そんな あんまり」


褒めてくれるなんて 私たち
お仕事の間柄だから・・・・・・・・。
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