私の執事ちゃん!?執事様!?
まず、私の一日を紹介しよう。
「…さ……満月…ま…満月様」
「……ん…ぅん…」
「満月様、起きてください。
遅刻されてしまいますよ」
ーガバッ!
「…えっ、それは無理!!」
執事のモーニングコールで目覚めるいつもの朝。
「お嬢様、おはようございます」
そして綺麗なお辞儀をし、完璧な笑顔を浮かべる私の執事の斎木。
「おはよう、斎木」
大人の笑顔に今日もズキュンだ。
そして私も挨拶をした。
「本日のご予定は…」
そして起きてすぐにスケジュール確認。
たとえ高校生と言えど有栖川の後継者。
スケジュール確認をしなければ仕事を効率良くこなすことが出来ないのだ。
「…以上でございます」
「そう、今日も詰まってるわね」
いつも通り、ぎっしりに詰め込まれた私の1日のスケジュール。
よくスケジュール帳に入ったと褒めてあげたいくらいだ。