こころの温度差
女の幸せって、
ちえちゃんみたいに
一人の人をずっと
愛し続けることなんだろう。


そして、好きな人の
子供を産むことなんだろう。

そう思えるような、笑顔だった。


ちえちゃんがすっかり元気になって、
りょう太が保育園のプールに
行っている時だった。


「アヤちゃん、忙しいのに
わざわざ帰って来てくれて、ありがとね。
けど、よかったん?
こんな長いことこっちおったら、
彼氏おこっとるやろ?」


急に大粒の涙がぼろぼろこぼれた。

ちえちゃんがびっくりした。
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