エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
だとしたら沃野君も傷ついているのではないか。

葵は沃野の顔色をうかがった。

「違うよ。彼がさやかと結婚することが決まって喜んでいるのは、これでもう葵さんを取られずに済むからだよ」

沃野が言わんとする意味が上手に理解できず、葵は沃野の顔を見つめた。

「葵さん」

きょとんとする葵を見つめて、沃野は少しためらいながら、まだ肌に外気が残る、ひんやりとした葵の頬に触れた。
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