エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
「ところで裕也君て誰?」

「だからシステム部の人で、仕事はできるしイケメン度もなかなか高いから、社内人気高いんですよ。もう葵さんとつきあっちゃったりしてるのかなあ」


と、まあこんな会話が繰り広げられたわけで、沃野の中ではこの「裕也君」なる男の名前が今日一番心に引っ掛かった話題だったのだ。


「ねえ、葵さんてモテるの?」

沃野はどうしても単刀直入でしか質問することができない。

「え?」

あまりに突発的すぎて、葵にはその質問の意味がわからなかった。

「持てるって、何を?」

「何を、じゃなくて、モテるのか聞いてるの」

「だからどんな物を持てるの?って聞いているのか、聞いてるの」

「物じゃなくて男にモテるの?って聞いてるんだってば」

葵はぽかんとして沃野の顔を見た。

そして恥ずかしそうに視線を下げた。

「もてないよ。悪かったわね」

「でも裕也君て人と付き合ってるの?」

またもや直球だ。

葵の頬が少し赤くなった気がした。
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