ひまわりの種
予想どうり今日は家から出るなと言われた。
そりゃ、この頬だもん。
学校に行けば必ず先生に何か言われる。
そうすれば、また殴られるんだ…。
学校や仕事にこの家の人が出かけたあと
私は水道水で頭を洗う。
お風呂なんて3日に1回しか入らせてもらえない。
だから、この寒い時期の冷水は辛い。
頭を洗うと私はそのまま部屋に行き
また、布団に潜った。
せめて夢の中では幸せでいさせて。
でもその夢さえ叶わない…。
コンコン…
ドアをノックする音で目を覚ますと、
目の前には学校へ行ったはずの美晴が居た。
驚いて、起き上がるとそこには楽しそうに笑う美晴。
こんな美晴を見るのは初めて…怖い…。
「ねぇ、葵ちゃん。
美晴ね新しいお洋服が欲しいんだぁ…。
でも、私のお小遣いじゃあ足らないし、だからね…」
怖い。
目の笑ってない美晴があたしの耳元へと迫る。
そして、そっと囁かれた言葉はあたしの心をどん底へと落とした。
「あんたの体をお金にするの」