異種キャラクターバトル
「こほん。そろそろ、こちらの話をしてもいいかしら、村地さん?」

「おや。なんと。私の名前をご存知ですか……えーと、変人さん」

カッターシャツに黒のスラックス、赤い縁のメガネという知的な印象(?)を与えてくる女性ですが、いえいえ。そんなことでは騙されません。ツインテールのかたっぽにくっついているハイビスカスはなんですか。ギャグですか。すばらしいです。けど、そのツインテールはなんですか。似合ってます。そうだ、私も明日はツインテールにしよう。櫻さんがどんな感想を言うか。うなじを見せてみるのもおもしろそう。うへへ。

「変人……ねぇ。なぜかしら、アナタにそう言われると、妙にツッコミを抑えられないわ」

「いやいやあ、赤い髪の人に言われたくないですよ? 中学校を卒業してもツインテールが許されるのは、私か、アイドルくらいです」

「白々しく自分をアイドルと同じレベルに持っていったわね?」

「はい。なにせ私は、銀河をまたにかけておりますゆえ」

「メアリーはご存知?」

「ペンギンとダンスする人ですね」

「ポピンズぽっぷんぽぴぽぴぽ」

「タップは踏めますか?」

「一応これでも、小説からお絵かき、運動から読書、幅広い趣味を持ってるつもりよ?」

「タップは踏めますか?」

「……残念ながら」

「そうですか。実は私もです」

「よかった! 仲間だった!」

「ところでお名前は?」

「紅 憐。……ぐれんって呼んでいいわ」

「はい、そう呼びます。ぐれちゃん」

たしか、櫻さんがそんな名前の困ったちゃんがいると愚痴ていた気がしますかも。

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