異種キャラクターバトル
「突進が間に合うと思いますか!」

対して、女は腕一本の労力で私を薙ごうとする。もはや丸太のような炎が、横から私に迫る。

避けることに、意味はない。強くアスファルトを踏み込む。靴底のゴムが唸る。瞬間。爆発的に前へ跳ぶ。

伸ばした両手は、

「――っっぅぅぅぃああああああぁぁぁぁ!」

「なっ!?」

目測通り、女の剣――その柄を掌握した。

自分の体が、焼ける。皮膚がただれる。肉がむき出しになり、筋繊維、神経、骨までが徐々に溶かされていくのがわかる。

だけど――

「ぃ、き……っっ!」

私の意志のほうが、強い。

「――るっ!」
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