恋愛の神様
黒くて艶やかな双眸。
手を差し伸べられた時に感じた確信は今でも変わらない。
この娘なら大丈夫。
……何がダイジョーブなのか分かんないんだけどさ。
この娘とずっと一緒にいられたらいいな。
「……ねぇ、キス、してみてもイイ?」
「………………………は?」
相当面食らったみたいでタツキらしくもなくきょとんと目口を開けはなって茫然とした。
明確な拒否でなかったのを了承と取り、僕はそっと顔を近づけた。
柔らかな感触。
胸の奥でほんわりと柔らかく温かなモノが生まれる。
―――ああ。
僕はずっとタツキにこうしたいと思っていたのかもしれないな。
でもタツキはピーじゃないから。
僕のモノじゃないから……
そう思って、考えないようにしてきたのかもしれない。
だってタツキはピーとは違うから。
僕が僕のピーを好き勝手するのはいいけど、タツキは僕のモノじゃないものね。
勝手にしたらきっと怒られる。
怒られるのはヤッパリ悲しいし。
だけど触れてみて分かるよ。
僕はずっとタツキに触れたかったんだって。
そっと顔を離すと、タツキの目から涙が落ちた。
……コレはちょっとショック