恋愛の神様
これは列記としたイジメです。
そりゃ、イケ面揃い、トップ街道マッシグラの一課です。
他課とは比べ物にならないエリートの集団です。
少々天狗なのも認めましょう。
外との取引ですので、多少強気なのも認めましょう。
しかし、野山小鳥。
ココまで見下されるほど落ちぶれてはおりませんよ!
彼等が、傲慢にも格下の事務課要員を見下し、あからさまに甚振って遊ぶ気であるのは明白です。
その事務課要員が、才色兼備の秘書課ならばともかく、似ても似つかぬ、イジメ易そうなワタクシであったことが彼らの悪戯心を煽ったのだとか………、
その辺りは知ったこっちゃありませんヨ。
見てるがいいです、
この井の中のアマガエル達め!
少し進むたびに繰り出される攻撃を、ワタクシは片っ端から迎撃しました。
ほとんどが書類のどこかにある内容なので、記憶を穿り返せば応えられます。
そういう意味では、綿密な書類で助かりました。
そうして書類のほぼ半分まで行くと、もう穿り返すような重箱の隅もなくなり、会議はスムーズに進みました。
さて、これで終わりです。
ワタクシは、憮然としているエリート達に意気揚々と纏めの項を奏でました。
「質問。」
それは恙無く終わる筈の一寸先でした。